車の外装には多くの樹脂パーツが使用されています。
バンパーやドアミラー、モールなど、さまざまな箇所にプラスチック素材が採用され、デザイン面でも存在感を放っています。
しかしながら、新車の頃は光沢があった黒い樹脂パーツも、使用年数が経つにつれて白っぽくなったり灰色がかったりと色褪せが進行しがちです。
そこで本記事では、車の樹脂パーツが色褪せする原因と、簡単なメンテナンステクニックを中心に詳しく解説します。
色褪せでお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
車の樹脂パーツは、紫外線や酸化といった要因によって経年劣化が進みやすいパーツです。
ここでは、色褪せの主な原因を紹介します。
外観を損なわないためにも、日頃の対策やメンテナンスのポイントを理解しておきましょう。
車の屋外駐車や、直射日光を長時間浴びる環境では、強い紫外線が樹脂パーツに大きなダメージを与えます。
樹脂は元来、経年劣化しやすい素材ですが、紫外線はその劣化を加速させる原因となります。
特に濃い色の樹脂パーツは、太陽光を吸収しやすい傾向にあるため、色褪せの進行が早まります。
定期的に屋根のある場所やカーポートを活用するなど、紫外線対策を講じるだけでも樹脂の色褪せリスクを軽減できます。
樹脂パーツには、表面に微細な傷が入ることや空気中の酸素との反応によって酸化が進行します。
空気に触れる時間が長いほど酸化が進みやすくなり、結果として樹脂パーツがくすんだり白化したりします。
また、車の走行中に飛び石やホコリなどが樹脂表面を傷つけると、そこから劣化が広がりやすい点にも注意が必要です。
酸化が進むと樹脂内部の素材成分が変化し、光沢や深みが失われます。
樹脂パーツの色褪せを防ぐには、日頃のケアがとても重要です。
ここでは、洗車の方法から保護剤の活用まで、実践しやすい防止策を紹介します。
ちょっとした工夫を取り入れるだけで、愛車の外観を長く美しく保てます。
樹脂パーツが色褪せる原因を抑えるための基本は、まず定期的な洗車です。
車体を清潔に保つことで、酸化や汚れの蓄積を減らせます。
シャンプー洗車では、ボディ塗装面だけでなく樹脂パーツ部分も同様に丁寧に洗いましょう。
また、樹脂パーツに蓄積した汚れをそのまま放置すると、表面の劣化が一気に進行します。
さらにバンパー下部やホイールハウス周辺の樹脂部分は泥がこびりつきやすいため、しっかりと汚れを落とすことが大切です。
市販のプロテクタントやコーティング剤を定期的に塗布することで、紫外線や汚れを防ぎ、樹脂のツヤや深い色合いを持続させることができます。
塗布方法は商品ごとに異なりますが、基本的にはキレイに洗車した後の乾燥した樹脂パーツに塗り広げるだけ。
濡れた状態で塗るとムラになりやすいので、しっかり水分を拭き取ってから作業しましょう。
樹脂パーツの色褪せを解消するには、正しい手順と必要なアイテムが欠かせません。
ここでは、復活させるための簡単テクニックを紹介します。
しっかりとしたメンテナンス手順を踏むことで、見違えるような艶と質感を取り戻せるでしょう。
色褪せが進んでしまった樹脂パーツでも、きちんとメンテナンスを行えば見違えるほどに復活させられます。
以下の簡単な手順でチャレンジしてみてください。
樹脂パーツを復活させるためには、市販のリストア剤やコーティング剤に加えて、マスキングテープやウエス、スポンジなどの道具が必要です。
最近では、樹脂専用の艶出し剤に保護成分が含まれているものも多く、手軽にツヤと耐久性を同時に得られます。
また、塗装面に余計な液剤が付着するとシミになる可能性があるため、マスキングをしっかり行うようにしましょう。
樹脂パーツ専用の補修剤やコーティング剤を使用しても、劣化が極度に進んでいる場合は、思うような仕上がりにならないことがあります。
そのようなときには、樹脂パーツを塗装する方法が選択肢になります。
塗装を行うことで黒やボディ同色などの好みの色合いにリフレッシュできます。
純正パーツを交換するよりコストを抑えながらイメージチェンジを図れる点でも注目されています。
樹脂パーツの塗装は、ボディ塗装よりも表面の下地処理が難しく塗装が剥がれやすいため、注意が必要です。
プライマーの選定や下地処理を適切に行わないと、すぐに塗膜が剥がれてしまうリスクもあるため、DIYで挑戦する際には慎重に下地処理をしましょう。
もし自信がない場合は専門業者へ依頼すると安心です。
プロに任せることで高いクオリティの塗装と長期的な耐久性を期待できます。
樹脂パーツを長持ちさせるためには、日々のチェックから定期的な保護剤の塗布まで、こまめなケアが重要です。
ここでは、簡単に実践できるメンテナンスのコツを紹介します。
正しいケアを継続することで、色褪せを防ぎながら美しさをキープしましょう。
樹脂パーツは劣化が緩やかに進行するため、日常的にチェックを行うことが重要です。
洗車のついでにパーツ表面が白っぽくなっていないか、微細なひび割れが入っていないかなどを確認すると、早めに劣化に気づくことができ、樹脂パーツのケアをするきっかけになります。
汚れが付着している場合は、水洗いで軽く落とし、専用のケミカル用品を使うとスムーズにケアを行えますです。
紫外線ダメージを抑えるために、定期的な保護剤の塗布が効果的です。
洗車を行った後、水分をしっかり拭き取ってから樹脂用のコーティング剤を薄く塗りましょう。
季節によって紫外線量は変化しますが、夏場に限らず冬場でも日差しが強い日があります。
また、保護剤は1回塗ればずっと持続するわけではありません。
製品によって効果期間が異なるため、使用上の注意をよく読み、適切な頻度で塗り直すことで色褪せを大幅に遅らせられます。
車の樹脂パーツが色褪せてしまう原因の多くは、紫外線や酸化といった外的要因にあります。
定期的な洗車や保護剤によるメンテナンスを行えば、色褪せを防ぎながら美観を保つことが可能です。
すでに白化やくすみが進行していても、リストア剤や軽い塗装といった方法でかなりのレベルまで回復が望めます。
普段から状態をこまめにチェックし、早めの対策を取ることが長寿命化のカギです。
あなたの車の個性を引き立てるためにも、樹脂パーツのメンテナンスにしっかり取り組んでみてください。
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柔軟性のあるガラス被膜を形成するため、塗装面としっかり追従し、深みのある黒さを長期間維持できます。
施工後は約2時間、水分がかからないようにするだけで良いので、扱いやすさも魅力です。